越後三山周辺(新潟) 城山(357m) 2020年5月31日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 4:07 送電線巡視路入口−−4:33 主稜線(350m肩)−−4:42 城山4:44−−4:51 350m肩−−5:06 送電線巡視路入口

場所新潟県南魚沼市/魚沼市
年月日2020年5月31日 日帰り
天候薄曇
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場送電線巡視路入口に駐車余地あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望西側に展望あり
GPSトラックログ
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コメント北側の板木集落奥の林道終点付近から地形図通りに延びる送電線巡視路兼登山道を往復。標高の割に藪が濃い植生だが登山道はしっかりと刈り払われていた。山頂は板木城跡(雷土城跡)で空堀が残っている




林道終点付近の砂利置場のような場所に駐車 駐車箇所から北へ向かう
丸木橋が登山道=送電線巡視路の入口 送電線巡視路の標識
藪が広く刈られた道 朝焼け
送電鉄塔。ここで道が終わるかと思ったら先に続く 刈り払われた道が続く
標高350m肩で東西に延びる主稜線に乗る 350m肩付近から見た城山。刈り払いは続く
最初の空堀 2本目の空堀
3本目の空堀 3本目の空堀から不自然な急斜面。これも城の遺構?
平坦な城山山頂部 西はテレビ塔、東は大力山
板木城跡の解説 こちらの標識は雷土城となっている
鐘あり ここが最高点
城山から見た南の展望
標高310m付近から登ってきた尾根を見下ろす 標高250m付近から見たテレビ塔
標高220m付近から見た城山 登山口の丸木橋に到着
林道から見た登山口 駐車場所到着


・旧塩沢町から旧小出町の平野に近い山には城跡が多いが、この城山も山名の如く城跡の山。地形図を見るとあちらこちらから破線が延びているが、最初は城山西側の322.2m三角点直下まで上がっている林道をマイカーで上がって山頂を往復しようとしたが、その林道は轍が薄く普通車で入れる様子には見えなかったので断念。次善の策として北側の板木集落から山頂北東側の350m肩経由で山頂に至る破線を辿ることにした。

・少なくとも送電鉄塔までは巡視路があるはずで、登山道というよりは送電線巡視路だろう。地形図通りに送電鉄塔より先に道があるのは不安があるが、この標高ならば藪の心配は無いだろう。

・地形図によると板木集落奥の水田地帯のどん詰まりが登山口らしい。カーナビに導かれて集落を抜けて水田の中の道を上がっていくと地形図通りに終点に到着。しかし終点は草ぼうぼうで巡視路らしき道筋は無い。しかし終点手前には巡視路の案内があり、地形図を良く見ると終点よりも手前から破線が左(北)に破線が出ていて、終点から少し戻った砂利置場のような平地奥の斜面に送電線巡視路の案内標識と小さな沢にかかる丸木橋を発見できた。

・ライトがギリギリ不要な明るさで出発。巡視路入口を見た限りでは道のグレードはあまり期待できないと判断したが、植林斜面に入ると思ったよりまともな道で送電線巡視路で良く見られる黒い樹脂製の階段が設置されていた。

・暗い植林帯はすぐに終わって自然林に変わるが、予想に反して周囲の植生は背の高いブナ等ではなく、もっと高度が高い稜線で見られるような背の低い密生した落葉樹の灌木で、道が無ければ藪漕ぎは極めて困難な藪の濃さであった。おそらく自然にはこのような植生になるとは思えず、伐採してその後に放置したとしか思えない。とにかく道があることに感謝だ。

・この道は明らかに送電線巡視路よりも手入れが行き届いている。東京電力の巡視路ならこのレベルでも不思議ではないが、東北電力ではちょっと考えられないくらいの手入れの良さ。今年はまだ整備していないようで新たに生えた根曲り竹の筍が突き出したりしているが、藪の刈り払われた幅は人が歩く幅の3倍程度はあり、地面の土が露出しているほどに足元に植生が無い。よほど多くの人が利用して地面が固まっているか、除草剤等で対策しない限りはここまで至らないだろう。もしかしたら巡視路ではなく本当に登山道なのかもしれない。

・標高290mで送電鉄塔が登場。ここで刈り払われた道が道が消滅するのではと心配していたが、その先にもこれまでと変わらないレベルの刈り払われた道が続いていた。ちなみに隣接した送電鉄塔は上ではなく横に位置するので、巡視路が上に続いているはずはない。ということは本当に登山道だったようだ。これなら地形図通りに山頂まで道があると期待して良さそうだ。

・尾根を登り切って350m肩で東西に延びる主稜線に合流すると初めて案内標識が登場。私が登ってきた方向は板木集落、城山山頂方面は標識の記載内容を忘れてしまった(笑)、反対の東側は大力山となっていた。そうか、ここは大力山から延びる尾根上にあったのか。

・主稜線上の登山道もこれまで登ってきた枝尾根の登山道と同等の刈り払いで、周囲の植生も同様で道が無ければ実質的に残雪期しか歩けないだろう。主稜線では根曲り竹の姿が増える。

・城山山頂へは緩やかに下って急激に登り返すが、最低鞍部は小さなキレットのように不自然に凹んでおり、城跡の空堀に間違いない。空堀は3か所あった。

・山頂へは稜線通しに東から登るルートではなく、北から回り込むように道が付けられていた。最後の空堀の次は急な登りだったので、深い藪で見えないがおそらく山頂東側直下は城壁のような急峻な地形なのだろう。この地形も城の造営で削られたものかもしれない。

・城山山頂から北に派生する尾根があり、そこにも送電鉄塔があるのでもしかしたら山頂と送電鉄塔を繋ぐ道があるかと期待したが残念ながら存在せず、深い藪に閉ざされていた。帰りも往路と同じルートで戻るしかなさそうだ。

・城山山頂部は城跡だけあって平坦で、特に高まりは無い。これまでの深い藪は山頂部のみ広く伐採されて、東以外は展望が良い。もう田植えの時期で水田には水が張られていた。越後三山の残雪ももう僅か。未踏の八海山はそのうち登らないと。

・城跡の案内標識には「板木城」、背の低い標石には「雷土城」と表記され、呼び名が異なる。もしかしたら山の北側の板木集落では「板木城」と呼び、南側の雷土集落では「雷土城」と呼んでいるのかもしれない。稜線を挟んだ2つの集落で山名が別々であることはよくあることだが、城の名前でもこんなことがあるようだ。

・帰りは往路を戻る。これだけまともな登山道なのだから登山口やそこに至る車道には案内標識が欲しいところ。地形図が読めないと今回のルートは登山口に辿り着けないのはもったいない。

 

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